豊春地区自治会連合会について
豊春地区の形成は、16世紀後半の利根川東遷以前の平安、鎌倉期まで遡る地勢にあります。往時古利根川は利根川本流であり、小渕から浜川戸を経て豊春地区を横断して元荒川に至り、吉川市から東京湾にそそぐ大河でした。
市の鳥ユリカモメは、伊勢物語の中で在原業平が隅田川(古隅田川)を渡るときに詠んだ歌にある都鳥(ユリカモメ)に由来しています。
白き鳥の、嘴と脚と赤き、川のほとりにあそびけり。
京には見えぬ鳥なりければ、みな人知らず、渡守に、「これは何鳥ぞ」と問ひければ、
「これなむ都鳥」と言ひけるを聞きてよめる名にしおはば
いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと
今も冬になると、都鳥を古利根川で見ることができます。また、謡曲「隅田川」の舞台である豊春には、梅若丸伝説を伝える梅若塚が満蔵寺門前にあります。
江戸時代に入ると新田開発も進み耕地も増加します。明治22年に近隣12村により「耕作の豊かに熟する如く、各村の和熟を望んで」人口2,615人をもって豊春村が発足しました。現在の豊春地区は、人口約43,000人です。
豊春地区自治会連合会には30自治会が加盟しています。これからも関連する団体、社会福祉協議会豊春支部、防犯協議会豊春地区連絡会、補導会、民生・児童委員協議会、体育振興会などと協力し、豊かな春のごとく安心安全の地域づくりを目指して自治会活動にあたります。 |